彼氏キケン地帯
初めて会ったとき、斉藤はこの準備室にいた。
『あん…っ』
『ハ?!!』
派手なお姉さんの淫靡な声がしたかと思えば、はだけた格好の男女をココで目撃したんだ。
この準備室を斉藤があんなことのために使用していたとなると…
今回あたしを呼び出したのはそのため?!
「ヤ…っ」
反抗するあたしに、容赦なく押し付けるようなキスが降り注ぐ。
そのたびに、強引で甘い尚のキスが恋しくて。
そのたびに、優しくあたしを包んでくれる尚の温もりが消えてしまう気がして。
「っ…」
尚の心が離れていかないように、ただ尚を手放したくないだけ。
尚の隣にいたいだけ。
ただ、尚が好きなだけ…
なのに、どうしてこうなっちゃったんだろう…。
「なっ…お」
泣き出すあたしに、斉藤は冷笑する。
「大丈夫。すーぐ終わるから。」
そして、ニコッと笑うと、一気にあたしの制服のブラウスを引き裂くように荒々しく手をかけた。
「ヤっ?!」
ブラウスのボタンが弾け飛ぶ。
恐怖なよる涙が溢れ出てくる。
首元に斉藤が吸いつく。
チクンとした痛みがすると、斉藤は満足そうに笑い、カシャッと携帯で写真を撮った。
首元を抑え斉藤を睨むと、手首を掴まれ再び首筋に斉藤がかぶりついた。
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