彼氏キケン地帯


切なげな瞳。

ふたりの間には、なんとも悲しい空気が漂っていた。


静かになった廊下に響いた先生の声によって、廊下にいた野次馬もあたしたちも教室に戻った。




「佐倉と斎藤。お前らはあとで職員室来い。」



先生の声に振り返り、斎藤を見てみると驚いた顔をしていた。



そして尚の方に視線を向け、力なく笑った。


そんな斎藤の姿は、すごく寂しそうで切なげだった。



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