彼氏キケン地帯
その後、やっぱり尚の顔は見れなくて、すぐに教室に入った。
「っ!」
席につくと、やっぱり嫌がらせをされていて、教科書は昨日よりも酷い状態になってしまった。
もともと打たれ弱いというのもあるけれど、尚と話せないし、仲直りできないことからもダメージを受けているから、すぐに泣きそうになってしまった。
『死ねよ』
『別れろブス!』
負けるもんか。
こんな嫌がらせ、どうってことない。
そんなことわかっているのに、尚がいなくて寂しくて、心細かった。
心がそのまま折れてしまいそうだった。
_