勝利の女神になりたいのッ!番外編


あまりの人の数に戸惑いながらもキョロキョロと目だけを動かして周囲を見渡す。


「ハァー…思った通りだ……」


そんな私の横でガックリと肩を落としながら芽衣ちゃんは大きくため息を吐き出した。


「どうしたの?」


首を傾げながら尋ねる私にキッと鋭い視線を向けた芽衣ちゃんはまた私の腕をギュッと掴んで


「いざ!出陣!」


気合いたっぷりの言葉を口にしてずんずんと人の壁に向かって歩き出した。


出陣?


って…


戦?


な訳ないよね?


向かう人垣の向こうに何かあるの?


ランチ…ではないよね?

やっぱり何かイベントがあるのかな?








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