勝利の女神になりたいのッ!番外編
「帰ろう!今すぐ帰ろう!」
彼の貴重な表情を独り占めしたくて腕をぐいぐい引っ張って彼の車に向かった。
「どこへ?」
「私の部屋」
「俺も一緒に?」
「もちろん!」
「許してくれるの?」
「私が悪かったの。ただの醜い嫉妬だから...ごめんなさい」
「じゃぁ...「すぐに連れて帰って」
まだ戸惑いがあるのか話しかけてくる彼の言葉をすっぱり切って私は足を進めた。
許すも何も私が悪いんだし...
それに早く2人っきりになりたい。
だって嶋田さんとキスしたくて、彼に早く触れたくて..
「帰ろっ!」
「あぁ...」
まだ納得いってそうにない彼の耳元にそっと唇を寄せて囁いた。
「早く2人っきりになりたいんだもん」
私の言葉に一瞬目を見開いた後ニヤリと笑った嶋田さん。
スイッチ押しちゃったかも...
けど、いいんだ。
今日は甘い一日にしたいんだもん。
なんていっても一年に一度のValentine。