勝利の女神になりたいのッ!番外編



一大事だよ!!


紫衣も石野さんに好意を持ってるもの。


特に人見知りが激しい紫衣に人を寄せ付けないオーラを全身から出しているの石野さん。


二人に任せてたら進展するものもしないんじゃないの?



「あの、石野さんってもしかして紫衣のこと少しは気になってるとかって...。」


歯切れ悪く聞いたのはお節介だと思ったから、だけど嶋田さんはアッサリと肯定してくれた。



「そうだけど?もしかして紫衣ちゃんも?」


「多分...。」



私の言葉を聞いた嶋田さんは急に路肩に車を止めて私のほうに視線を向けた。


「これは俺たちの出番かな?」




楽しそうな嶋田さんの様子に私はキョトンと首を傾げるしかなかった。




それから嶋田さんは石野さんに、私は紫衣に電話をかけた。




「紫衣ちゃんどうだった?」


「フフ..ビックリしてましたけど多分大丈夫ですよ。」


「石野も怒ってたけど満更でもなさそうだった。」


「私たちってお節介だけど恋のキューピットになれそうですね。」


「手の焼ける奴で困るよ...。」




嶋田さんって石野さんを大切にしてるんだね。

私が紫衣を思うように嶋田さんも石野さんを思っているのかな?


なんだか益々嶋田さんが好きになりそうです。













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