勝利の女神になりたいのッ!番外編
ショッピングモールについてからも何度も嶋田さんはメールを送信していた。
そのたびにニコニコと笑っている。
「石野さんにですか?」
もしかして他の女の人じゃないよね?
不安がないわけじゃない。
そうだとしても私が怒る事じゃないのもわかっている。
だけどメールの相手が石野さんでありますようにと祈らずにいれなかった。
「そうだよ。最初合流して一緒に飯行くぞってメールしたから変更のメールたくさん送って翻弄してやってる。
合流なんてしないで二人でいたいだろ?」
「だけど紫衣にはハードル高いかもです。」
「そうなの?だけど二人でいたいってのは石野たちのことじゃなくて俺。」
「え??」
「せっかくの芽衣ちゃんとのデート、誰にも邪魔されたくないだろ?」
嶋田さん反則ですよ。
そんなキラキラした笑顔で、そんな甘いセリフ...
真っ赤になる私の肩を抱き寄せる嶋田さん。
本気になりそうだ。
というか本気なんだけど...
もう嶋田さんしか見えなくなりそうで怖い。