そばにいれたなら
何度か夜の街にでた。
夜の街はなにもかもキラキラしててあたしの胸が確かに高鳴ったのを覚えてる。
でも、あたしの胸が高鳴った理由は別にもあった。
「いらっしゃいませー!!」
なんの仕事かくらいは分かる。
「美樹さーん。また来てくれたの!?」
それが近づいちゃいけない
大人の世界だということも。
「俺マジで嬉しいんだけど!今日は美樹さんのために生きてきたもんだから!」
でもどうしても、
どうしても
どうしても
「ささ、中入ってー」
あなたに近づきたいあたしが
ここにいるんだ。