そばにいれたなら
「んーっ」
店をでて隣を歩くショウくんが
背伸びをした。
ところでショウくんはどの方向に
帰るんだろう…。
そう思って隣をちらちら見てると
ショウくんはそれに気づいたのか
「なに?みとれてました?」
なんて言いやがった。
「はあ!?」
こっちみて笑ってるショウくん。
ショウくんの後ろの街の光が
キラキラしてて
一瞬不覚にも綺麗なんて思った
自分に腹がたつ。
そっそれよりあたしはレイさんと
待ち合わせしてるんだ。
「ショウくんの家どっち!?」
「あーっと……んー…」
決まりが悪そうなショウくん。
ショウくんは一度あたしから視線をそらしてまた視線をあわせた。