そばにいれたなら







レイさんはそう言いながらベッドに俯せでダイブした。
ダイブって……。



あ。風邪ひいてるんだよね!
あたしもともとお見舞いにきたのに!



「レイさん夕飯まだですよね」



「んー」



「お見舞いにきたんだし何か作りますけど何か食べれます?」



ピクッとレイさんが動いてから
むくりと起きあがった。


赤のスウェットのレイさんに少し
ドキッとする。



「……肉じゃが」



「に…肉じゃが?」



ず…ずいぶん定番なの言ってくれますね。

作れないこともないけど…




冷蔵庫を開けて悩んでいると
スースーと寝息が聞こえてきた。


寝てるし……。



でも、作るけどね。



はやく起きてくれないかなあ。





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