そばにいれたなら
知ってた……って。
あたしがあなたを見ていたことを?
嘘ついてたことを?
「毎日いるんだもんな。気づかない方がおかしいだろ」
ちょっと笑いながら、それでも
レイさんの目はあたしからそらされない。
またレイさんがあたしに近づく。
レイさんがベッドに手をつくとまたベッドが音をたてた。
とうとうレイさんの吐息があたしの
口にかかるくらいの距離まできた。
「お前が本当のこと話すなら俺も話す。本当は今日お前を他の女と同じように抱くつもりだった。」
「え?」
他の女と同じように…。
認めたくないけどきっとこれが
本当のレイさん。
「俺の過去話して同情したとこで襲うつもりだった。」
それがいつものパターン、とかすかにレイさんは付け足した。