そばにいれたなら
2nd NIGHT rei 「過ち」
「れぇーいっ!きたよ」
「深雪さん!ご指名ありがとうございます!」
酒の匂いが鼻をつく。
少し香水臭いその人の隣に
俺は当たり前のように座った。
「最近さぁレイの噂流れてるの知ってる?」
「なんの噂?」
その人は俺の耳元に真っ赤に
染まる唇を近づけて囁いた。
「レイが高校生と援交ー」
…………。
まさかね、なんて軽く
笑い飛ばしてるその人を横目に俺は
考えてた。
俺、まだ20なのに援交なんて言われる筋合いねえぞ。
4つ離れてるだけで援交
なんて言われんのか…。
いや、問題はそこじゃない。
「レイにはあたしだけで充分」
なんで知ってる?