そばにいれたなら
俺の世界は全然輝いていなかった。
親に見放され…、親?
違うか。
俺に親なんて、家族なんて
呼べる人もういないのだから。
この仕事についたのだって
温もりが欲しかったから。
でも気づいた時は遅かったんだ。
ここにくる人はみんな想ってる人がいる。
俺に1番の温もりを与えてくれる人なんて
いるはずないんだって。
それなりに指名だってもらえるけど
俺を1番に愛してくれる人はいない。
本当気づくのが遅すぎるよ。
だからその嘘の愛情、
騙されたフリしていつも女を抱いてた。
マキにだってそのつもりで近づいた。
白黒の世界からもっと色を
奪おうとしてたのは自分だ。
何のために生きてるのか
分からなかったから。