そばにいれたなら






いつものようにまた


私がレイを愛する。


とか、


私がレイに温もりをあげる


とか、そう言ってくれた方が良かった。




マキからは何ももらえない。



嘘のものは、何も…もらえない。



俺は高校生に何を求めたのだろう。
俺は高校生に何を貰えると思ったの。




ブブブブブ……



トイレに入った瞬間震えた俺の携帯。

誰もいないことを確認して
お客さん待たせてるのにも関わらず

俺は携帯を開いた。



[FROM:マキ]



あ。マキからだ。



[仕事中ごめん。返信見たらでいいから。今日洗濯しに行って良い?またためてるでしょう?]



そう。恋人同士なんかじゃないのに
こうやってマキはたまに家事を
しにきてくれてる。




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