そばにいれたなら






「ばか」



そういって近くにいるマキの頭を
くしゃっとなでる。


馬鹿なのは俺の方だろう。


なんでこんなに胸が高鳴ってる?



「あはは」



完全にマキのペースだし。


笑われちゃってるし、年上なのに。


そんなことを考えてると洗濯機がピーピー鳴ってる。


マキはまたバタバタと洗濯機に走って行った


隣の温度がいきなり冷めていく、変な感覚に襲われながらも俺はまた雑誌に目だけをうつす。







〜♪





ん?鳴っているのはマキのケータイ。




「マキー!ケータイ鳴ってるー!」



まだ向こうで洗濯機の前にいるマキに
声をかけるとマキはひょっこり顔をだして



「誰から?」



なんて聞いてきた。





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