そばにいれたなら







くしゃっとマキの頭を撫でる。
マキは満足そうに笑ってた。



エレベーターが1階について開くと俺らは外にでた。


もうマキは他の野郎のもとへ行く。
俺から離れて行く。



「じゃ、気をつけてな」



「はいはーい」



バイバイ、と言いながら手をふるマキ。
俺もそれに答えるように手をふる。


俺はマキが手を振り終えてたあともその後ろ姿をずっと見ていた。


マキは、本当にまたきてくれるだろうか


最近はそればっかり思う。



人混みに消えていきそうな後ろ姿。



こんなにたくさんの人がいるなかで
マキは俺を見つけてくれた。



それがマキ良かった。



あんなに暖かい人で良かった。



きっとまた来てくれるよ、な。





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