そばにいれたなら
………………2人の沈黙。
まぁ、分かってる。
この沈黙をつくってんのは、俺。
俺が破らなきゃこの沈黙は続く。
なんだろう、この気持ちは。
マキが俺から離れていきそうで
嫉妬とか怒りとかじゃなく、怖い。
「マキは……、その人のこと好きなの?」
ドクドクと心臓の音が聞こえる。
聞きたくないけど聞きたい。
マキは今どんな顔してる?
困ってる?喜んでる?
『んなわけないじゃん!!なんてフればいいのかな?って思ってただけだよ』
……ほっと安心してる自分がいる。
まだこうして俺と話してくれるってこと
だよね。
『なんかうまくフらないとストーカーとか怖いじゃん?』
「あー」
いつから俺はこんなにマキに夢中になってたんだろう。