そばにいれたなら







まぁ、座るとこなかったら普通立つよね。


なんて思ってるとマキの
視線を感じた。



「何?」



「いやぁ。レイってあたしみたいな高校生といるの楽しいのかなって思って」



「え」



それはどういう意味?
やっぱりマキは俺といるのは
楽しくない?



「やだなあ。そんな顔しないでよ。彼女とかつくろうとしないからそう思った」



「あー……」



たしかにマキ以外の女の子は部屋に
いれない。今までだってホテルばっかりだったからなあ。



マキとはラブホなんか行きたくない、なんでかそう思う。



「天下の日曜日にマキといてやるんだから、素直に喜べよ」



「なにそれ」



笑うマキを気づかれないように
見下ろすとなんでかいきなり
俺の心臓が高鳴りはじめた。





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