そばにいれたなら







「おじゃま…します。」



いつもとあきらかに違う2人の雰囲気。

レイは固いし、あたしは気まずい顔。



無理して明るく振る舞う。

いつもと同じ空気にしようとする。



「レイ!また洗濯物ためてー。自分でたまには洗いなよー…。」



「あ、うん。ごめん」



なんで?なんでまた空気戻そうとするの?



今日はいつもと2人の何が
違うんだろう。



あたしは洗濯物を洗濯機に入れはじめる。そしてレイは無言でソファーに座る。



2人の間の沈黙。



あたしたちの空気とは裏腹に窓から差し込む光が朝を告げてる。



テレビつけないのかな……。



ずっとレイは膝に肘をついて下を見つめるだけ。






< 87 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop