そばにいれたなら







「テレビ………つけないの?」




「…………ん」



レイはあたしの声に反応したのか
のそのそとリモコンでテレビにスイッチを入れた。


音量………低っ…。


でも音量を上げもせずにレイはまた俯く。




あたし…、くるの間違いだった?


今日はやめた方が良かった?




レイはあたしの方を見ない。

あたしは、こんなにレイを見てるのに。



やっぱり今日はやめた方が良かったんだ。




何か仕事でいやなことあったのかも。
1人でいたい時だってあるよね。



じゃああたし場違いじゃん。


せっかくこれたけど今日は…、帰ろう。




あたしはレイが座ってるソファーの上に置いてたバックをとる。


レイはそれに気づいて

あたしにやっと視線を向けた。




< 88 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop