そばにいれたなら
「テレビ………つけないの?」
「…………ん」
レイはあたしの声に反応したのか
のそのそとリモコンでテレビにスイッチを入れた。
音量………低っ…。
でも音量を上げもせずにレイはまた俯く。
あたし…、くるの間違いだった?
今日はやめた方が良かった?
レイはあたしの方を見ない。
あたしは、こんなにレイを見てるのに。
やっぱり今日はやめた方が良かったんだ。
何か仕事でいやなことあったのかも。
1人でいたい時だってあるよね。
じゃああたし場違いじゃん。
せっかくこれたけど今日は…、帰ろう。
あたしはレイが座ってるソファーの上に置いてたバックをとる。
レイはそれに気づいて
あたしにやっと視線を向けた。