そばにいれたなら
「なんで帰る?」
「え……だから、レイが調子悪そう…」
「調子悪いなんて言ってないけど」
なんか今日のレイはレイじゃないみたい。
カッコイイけど…いつもと違うから
なんだか怖い。
「そ……っか。」
レイがあたしの肩に顎をのせた。
すぐ横にあるレイの顔。
キュッとさらに強く抱きしめられて密着する体。
「あの……レイ?」
…………無視。
もしかしたらずっとこのままなのかしら。
いやいや、それは疲れるよ。私とて。
あたしが左手で肩にまわるレイの左腕にふれるとレイの体がかすかに反応した。
「レイ……?」