そばにいれたなら
「マキを初めてみたとき、俺に気があるんだろうなって思った。」
シャワーを浴び終わったレイが
ベッドに座るあたしの隣に座った。
手にもってるのがお酒かと思ったら
カルピスだって。
「いつもの女同様抱いて終わるつもりだったんだよな。」
「ひどい。」
カーテンを締め切って2人だけの空間。
でももうこれで最後だから。
こんな空間なのに少し淋しい。
レイの腕があたしの腕とかすかに
触れた気がした。
「でも、マキは抱けなかった。」
遠くを見つめるかのようにレイは
ため息をつく。