モノクローム
横目でチラッと携帯を見ると…
……光ってる!
もしかして……?
いや、喜ぶのはまだ早い。
あたしは恐る恐る携帯を取り上げ、深呼吸してから、そぉっと開けてみる。
受信Boxを開くのに、目をつぶって、それからゆっくりと目を開けた。
(…わっ!やった〜!)
メールをこんなに楽しみに待つことがあっただろうか…
ふとそんな事を考えながら、顔がニヤケてたまらない。
『あんな安物でごめんね』
たった一言……
それでもあたしにとっては嬉しかった。
即座に返信する。
『もしかして、起こしてしまった?気持ちだけで充分嬉しいO(≧∇≦)o』
『寝てないから気にしないで』
何とも殺風景な…
それでもきっと無理してくれてるんだろうな…
そんな心遣いがまた嬉しくて、寝られそうにない…!
あたしは調子に乗って、また返信をした。