モノクローム
その日の帰り…
門の前にヒロの車が止まっているのが、校舎から見えた。
「明日香〜どうしよう!
ヒロ来てるよ…」
あたしは怯えた。
昨日のことはもう話してあったし、今朝のことも報告済みだった。
「もう一度ちゃんと話した方がいいよ」
「でもわかってもらえないもん」
「そんなこと言ったって、ヒロ君は納得できないから来てるんでしょ?」
「…そういうのじゃないと思う」
「明日香〜!京奈〜!」
絵里と弥生が手を振りながら走り寄ってきた。
「ヒロ君、来てるじゃん!雅史も一緒に乗ってるって、今メールあったんだけど!」
絵里は嬉しそうにはしゃいだ。
「まだ、絵里と弥生には話してなかったけど…」
そう前置きをしてから、あたしは二人に簡単に説明をした。