なんでやねん。
ドキドキドキドキドキドキ。
な、な、な、な、な、
なんで今、じっと見てきてたんっ!?!?
「焦った…あー…焦った…」
そんなに見んでもええやん!なに?何か付いてた?鼻からなんか出てた?
「おいソコのJK。教室で堂々と鼻をほじるな」
「…んあ。カエちゃん」
私が今まさに鼻の穴へと入れようとした人差し指を掴んだ、ピンクのマニキュアが可愛いキレイな手。
その持ち主もやっぱり可愛い。
1年の時に初めて会ってからずっと一緒の、カエちゃん。
お洒落さんで、何も手を付けずストレートヘアな私に比べて、いつも欠かさず栗色の髪をくるくると可愛く巻いている。
化粧かていっつもバッチリふっさふさで、もうそれはそれは、お洒落さんの中のお洒落さん。
私なんか、いっつも化粧なんかせえへんし。時々カエちゃんが羨ましくなる今日この頃。