なんでやねん。
「とりあえずアサミ、今日も居残りさせられるらしいんやから頑張りいよ」
「うん…ほどほどにねー」
「…ホンマに焦れったいんやから」
「え?何か言った?」
「んーん。別にー」
ははっと笑い出すカエちゃんを不思議に思いながらもチャイムが鳴って、席について、授業を受けて。
いつものように、ヒロキは隣の席で。
また変に緊張してしまう。
「…」
そういえば。ヒロキが好き、って気付いたのはいつやったかなあ。
でも中学生の時、バスケ部やったヒロキの試合見に行って。その試合の中のヒロキが遠くて、カッコよくて。
切なくて、胸がぎゅってなったのが始まりやなぁ。
そこからなんかな。一緒におりすぎてあんまり境目がわからん。