なんでやねん。
居残り放課後。
「おい、アサミ」
「…」
「アサミて。おーい」
「…」
「アサミぃぃぃぃ!!」
「うへっ!は、はいっ?」
「うへっ!って…お前どこまでやねん」
いきなり頭に響く程の叫び声に、飛び上がってしまった。
目の前には、いつの間にか呆れたように笑ってため息を吐くヒロキの姿。
教室にはもう誰も人影は無くて、寝てもうてたんやなぁ。とわかった。
「ホラ、行くぞ職員室」
「えぇ~眠いわ~」
「あ、俺まださっきのプリン食ってないねんな~」
「よっしゃ何処までもお供いたします岡田様!」
「よろしい、参るぞ」
「ははあーっ!」
ずっと食べようと取っておいたプリンがまだ生きてるなんか聞いたら、ヒロキの手元にまだある以上従うしかないわ。
チャンスや!まだ食べれるチャンスはある!希望の光や!
こんなことになったんも、全てはマイマミーのせい。おのれマミー……!
え?根に持ちすぎ?わかっとるわ!これで十うんぬんと年生きてきたんです!仕方がないんです!
「…百面相ってあだ名付けんぞお前」
「え」