なんでやねん。

なんでもないと言い張るヒロキに、しつこく迫る私。

だって聞きたいやん。嘘ついてるかなんて一目でわかる。どんだけ一緒におると思ってんの。



「教えてよ！なんでもない事ないやろ！気ぃ悪い！」

「気ぃ悪いばっかり言うなやシツコイな！」

「あーわかった！どうせ見つめながら、間抜けな顔やなぁとか愚痴でも呟いてたんやろ！」

「ちゃうわアホか！」

「え、ちゃうの？」

「あ」



あれ？愚痴じゃないの？


じゃあ……なに？



「あーもう！アホボケお前っ」

「なっ…何よ私悪ないやん！」



私が言い返したら、前屈みになって顔が見えなくなったヒロキ。