なんでやねん。









コイツってのは、小学校からの幼なじみ。高城アサミ。

親同士も仲がよくて、家もよく行き来するような仲。


そんでもって、俺の好きな奴でもあったり。…なかったり。


…嘘、ある。



「お前これ昨日とっといたらしいなぁ…」

「何…って、ああーーー!!ちょ、あんたなんでそんなん持ってんのよ!」

「今日お前ん家通った時に、おばさんがくれてん」

「ぬぁにい…!」



こんな女らしいって言葉のカケラもないこいつなんかを、いつ好きになったんかとか、そんなんわからん。

ただ、めっちゃ昔な話なんやって事と


めっちゃ、好きやって事だけ。



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