なんでやねん。
木島サトル。
「…あ、ヒロキ」
「おわっ…あ、あぁキジか」
どうにか顔の熱を収まらせようと廊下に出たら、1週間ぶりの懐かしい顔に会った。
中学校からの顔馴染み、木島サトル。あだ名はキジ。
部活が一緒で、3年間共にバスケを楽しんだ仲。
「いやぁ。久しぶりやなーキジ!」
「…そうか?」
「だってお前インフルやったやん」
俺がそう言い返せば、キジはゆっくり目を上へ向けて「…あぁ。」と、そういえばというような感じで返答してきた。