君のために…


僕はなんとなく、
高校受験しなくていい
中高一貫校に行きたくて
受験し、合格した。



今日はその入学式。


「赤石中高一貫校」



僕が通う学校を見つめて
案内された教室にはいる。



適当にまわりを見て
先生がはいってきた。


「あ~。杉野だ!このクラスの担任になりました!みんなよろしくな!」


若い熱血系の先生だ。
ニコニコと笑っているが
キレると怖そうだな…



「今から入学式がある!体育館に移動する為、廊下に出席番号順番に並んでくれ!」


移動すると、1組のやつらが
先に移動していた。



僕はある女の子に
目を奪われた-… 


栗色の肩まである髪を
サラサラとなびかせて、
大きな瞳は恥ずかしそうに
下を向きながら、
僕の前をスッと通るとき、
ほのかに甘い香りがしたんだ。



一目惚れだったんだ。

< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop