君のために…
体育館に入るなり、
ろくに先生の話も聞かずに
さっきの女の子を探す。
あ。いた。
下を向いてじっとしている。
寝てるのか?…
コクン、コクンと首が
なるたび、さらさらの髪が揺れる。
起立する時に隣の子が
起こしてあげていた。
照れ笑いをしていた。
可愛い…
僕はどんな芸能人よりも
今まで見たなかで
一番可愛いのは彼女だと思った。
彼女以上の美人がいるのか?
それくらいオーバーに
感じるくらい惚れていた。