未来〜切ない二人〜

真っ直ぐな瞳

真っ直ぐな瞳は、とても綺麗だった。


第一印象は、怯えた声。

第二印象が、真っ直ぐな瞳。

そんな、彼女の名前は谷田春未だった。
瞳じゃないのかと、少し残念だった。

「私の名前は、谷田春未です。あなたは?」

このころになると、少し私の心も落ち着いていて自己紹介もできるくらいだった。

「河辺幸華。」

私は、憎んでいる。
両親を、なんでこんな幸の薄い私にサチカなんて名前つけたんだろう。つくづく、意味不明な人たちだ。

「へぇ〜!名前可愛いね!私…、ハルミってなんか嫌なんだよね…。」

「なんで?可愛いよ?私とか、サチカとか…めっちゃ似合わない。」

それにくらべれば…、ハルミはとても綺麗な名前に思えた。

「なーんで?めっちゃ、可愛いよ?…うん…、とっても可愛い!」

そういって、ハルミが笑った。
初めてみる笑顔は、とても輝いていた。
こんなんじゃモテるだろーなぁ…。なんて思いながらハルミを眺めていた。

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