好調の理由
警備員C「どういうことです~?」



警備員「毎回標的の近くに、あいつが彷徨ってんだよ。そんで、あっちで物音がしたから見てきてくださいだの抜かしやがんだ。行ってみれば標的がいんだよ」




警備員C「そんなん、たまたまですってぇー。」




警備員「8回もたまたまが続いたら、たまたまも当たり前になるってんだよ」




警備員C「だけど・・・・・・・あいつがね~、さっきも何か意味不明な所で転けてましたよ~。」




警備員「アイツは何もんだ・・・・?」





警備員C「そんなんど~だっていいっすよ!捕まえたのは俺らのチームBなんすからぁ!まったく、俺のチーム運も絶好調だ。」




警備員「チームは名簿順だから変わらないけどな。」




警備員C「何言ってんすか!それも含めて絶好調なんすから~。」




警備員「・・・・・・・」




警備員C「さぁ、今日もジャンジャンバリバリ・・・・ハジけるぞー・・・・・おつで~す!」




警備員「おつかれえ〜!」




先ほど帰ったはずの警備員が慌てて戻って来た。




警備員B「あぁっと…!忘れ物しちゃったんですけど、この辺で紙切れ見ませんでしたか?」





警備員「見てないが・・・・・」




警備員B「おっかしぃなぁ~」



警備員「後ろのポケットからでてるのは何だ?」




警備員B「あっこれです!良かったぁ!流石の直感ですね!助かりましたよ~。」




警備員「・・・・・・・・・・・・・・」




警備員B「ちょっと探偵っぽいんですけどね、ここ二年続いて起きている連続事件って知ってます?」




警備員「・・・・・・・・知らんな」




警備員B「いやぁ、大した事件じゃないんですよ」





警備員「なんの事件なんだ?」






警備員B「・・・・・・・ネコ殺しです」




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