龍と虎に愛されて。

「そっか……。あたし倒れたんだ……」


「具合でも悪かったのか?」


「ううん。あたし喘息持ちなの。もう治ったと思ってたんだけど、再発かな?」


「喘息って、大丈夫なのかよ?もう少し寝てれば?」


「もう十分休んだし、大丈夫だよ。ありがとう」


佐和はニコリと笑うと、ベッドからそろそろと降りて俺の横にペタンと座った。


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