龍と虎に愛されて。

放課後になると、生徒達が一成に帰宅の準備を始めた。


「職員会議が終わるまで教室で待ってるの?」


「うん。瑞穂は今から部活でしょ?」


「そうなんだけど……、あたし今日サボろうかな?」


「ダメだよ!大会も近いんでしょ?」


瑞穂はバレー部に所属している。


一年ですでにレギュラーを獲得しているのは瑞穂くらいだろう。


将来有望な瑞穂が友達であることを、あたしはいつも誇りに思っていた。


< 126 / 478 >

この作品をシェア

pagetop