龍と虎に愛されて。
「でもさ……」


「あたしなら大丈夫!ほら、早く行かないと!!」


「……分かった。でも何かあったらすぐ言ってね?体育館にいるから」


「うん!ありがとう!!」


あたしを思いやって、一緒にいてくれようとしていたんだね。


瑞穂、ありがとう。


その気持ちだけで十分だよ。


本当にありがとう。


あたしは笑顔で瑞穂に手を振ると、誰もいなくなった教室で職員会議が終わるのを待ち続けた。


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