龍と虎に愛されて。
「龍心がいなくなったらって思うと……あたし、怖くて……」


「俺はいなくならねぇよ。これから先もずっと」


「ずっとずっと、あたしのそばにいてくれる?」


「あぁ」


龍心の言葉に嘘はない。


そう信じられるくらい、龍心の言葉には重みがあって。


あたしは、自分でも考えられないほど、龍心にハマっちゃったみたい。


すると、龍心はあたしのあごを指でつかんでクイッと持ち上げた。


「泣き顔、そそるんだけど」


「……んっ!!」


その言葉と同時に降ってくる、温かくて優しいキス。


あたし、今……すっごい幸せかも。


あたしは龍心の背中にしがみついて、甘いそのキスを受け入れた。


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