龍と虎に愛されて。

「気軽に人の女に触ってんじゃねぇよ」


「ちょっと、龍心!!」


眉間に皺を寄せて、これでもかというくらい鋭い目つきで杉崎君を睨みつける龍心を制止する。


龍心……いったいどうしちゃったの?


いつもの龍心らしくないよ……。


「龍心、さっきからおかしいよ?何かあったの?」


今日の龍心の怒り方は尋常じゃない。


しかも、どうして杉崎君に牙を剥くのか理解できない。
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