龍と虎に愛されて。

「てかさ、小林って髪の毛とかしてんの〜?すっごいボサボサ。人形の毛みたい」


「佐和さん!!僕のことなんてどうでもいいんですから、問一の答えを……――」


そう言い掛けると、佐和が俺の髪に手を伸ばした。


ヤバイ、このままじゃ……――。


「……――おい!やめろ!!」


そう叫んで、佐和の手を掴んだ時には、時すでに遅し。

テーブルの上に、ポトリと黒い物体が落ちた。

< 19 / 478 >

この作品をシェア

pagetop