龍と虎に愛されて。
俺に、なんの話だ?
俺は教師に背を向け、気付かれないように息を殺した。
「おい、小林!!なに隠れてんだ!ちょっと来い!!」
扉の近くの布団で寝ていたことが仇になった。
俺は布団を剥がれ、渋々起き上がった。
「何?話があるならここでしてくんない?」
でも、バレてしまったからには仕方がない。
「ちょっと、こい!!」
「ハァ?なんだよ」
開き直ってそう言うと、教師は俺の腕を掴み強引に部屋から引きずり出した。