龍と虎に愛されて。
中学時代、荒れていた俺はよく他校の奴らに絡まれた。
小さな町の中にはそれぞれの中学の縄張りがあり、その領域に足を踏み入れたら最後、100%の確率で喧嘩になった。
その当時は、喧嘩は売られたら買うものだと思っていたし、逃げるなんて見っとも無い真似だけはしたくなかった。
でもそれが仇になった。
毎日毎日俺に喧嘩を売ってくる奴ら。
しつこく、何度も何度も。
そして俺は戦意を失った。
正直、血の気の多いバカ達を相手にするのがめんどくさくなった。