龍と虎に愛されて。

「ねぇ、なんでそんな怖い顔してんの?」


コンビニから出てきた大虎を睨むと、大虎はハァと小さな溜め息を吐いた。


「明菜と一緒に動物病院に行ったって本当か?」


「本当だけど、それが何?」


「何で明菜を連れて行ったんだよ。お前一人で行けなかったのかよ」


「行ければ一人でいったよ。てかさ、何でそんなにカリカリしてんの?」


「お前が明菜にちょっかい出すからだろ?」


涼しい表情の大虎に苛々が募っていく。
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