龍と虎に愛されて。
だけど、偶然にしては話が出来過ぎている。
「あの……、その子猫の名前って……」
「確か……あっ、そうだわ!チビ!龍心はチビって呼んでいたわ!!」
「そうですか……」
やっぱりチビだ。
でも、なんで龍心がチビを……?
チビは杉崎君の家にいるんじゃないの?
腕を組んで考え込んでいると、龍心のお母さんがパチンッと手を叩いてこんな提案をした。
「ねぇ、明菜ちゃん。よかったらうちに遊びに来ない?」