龍と虎に愛されて。
「チビ~!」
階段を降りて、リビングに敷いてあった大きなタオルの上にいたチビに駆け寄る。
まだチビはどこか元気がなく、動き回ろうとはしない。
「ねぇ、龍心のお母さんチビを飼うって言ってたけど、本気かな?」
「あいつ……飼う気なんだ?」
「え?知らなかったの??」
「あぁ。でもうちで飼えるならちょうどいい。あいつも見に来れるし」
「あいつって……?」
あたしが聞き返すと、龍心はふっと笑って答えた。