龍と虎に愛されて。

日曜日。


明菜とのデート当日。


俺は駅で明菜を待っていた。


「あいつ、遅せぇな……」


時計を確認しながら明菜の到着を待つ。


でも、すでに待ち合わせ時間を15分も過ぎている。


ったく。


俺を待たせるなんてどういうつもりだよ。


若干イライラしていると、誰かが俺の肩を叩いた。



「遅せぇよ!何してたんだ……――」


振り返りながら、そう言い放つ。
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