龍と虎に愛されて。

でも、俺の目の前に立っていたのは明菜ではなかった。


派手な化粧をした、短いスカートをはいた20代半ばの二人の女。


女達は上目遣いで俺を誘惑する。


「君、かっこいいね。一緒に遊ばない?」


「誰か待ってるのぉ?」


鼻につく香水の匂いがあまりにも不快で。


「遊ばねぇよ」


俺は眉間に皺を寄せて女達を睨んだ。


< 337 / 478 >

この作品をシェア

pagetop