龍と虎に愛されて。
その後、閉園時間まであたし達は園内を見て回った。
龍心と一緒にいると女の子からの視線が痛い。
それと同時に、胸も痛くなる。
龍心を見ないで。
ヤキモチを妬いていると、龍心はすぐに気付いてあたしの頭を優しく撫でてくれる。
そんな何気ない龍心のしぐさに胸が高鳴って、どうしようもないくらい好きの気持ちで溢れる。
『好き』のこの気持ちが全部龍心に伝わればいいのに。
あたしの心は龍心で支配されてしまったみたい。