龍と虎に愛されて。
残念って……どういう意味だろう。
不思議に思って首を傾げると、杉崎君はパッチリとした二重の目をわずかに細めた。
「龍心に飽きたら、俺と付き合おうよ」
「……え!?」
ど、ど、どうして今そんなことを言うの!?
驚いて目を見開く。
「冗談だって」
「もう!冗談キツイから!!」
「ハハハッ!!焦りすぎ」
杉崎君はあたしの反応がよほど面白かったのか、ケラケラと声を上げて笑った。
その時、部屋の扉が開いて、龍心が入ってきた。