龍と虎に愛されて。
「うわ~、ノロケてるし。まぁいいや。俺にはチビがいるし?」
「お前、ホモ?チビ、オスだぞ?」
「あ……そうだったな」
「バーカ」
杉崎君のボケにあたしが思わず吹き出すと、龍心はフンッと鼻で笑った。
「じゃあ、俺はそろそろ帰るから。邪魔者が帰ったら、どーぞ思う存分イチャついてください」
「帰るならさっさと帰れ」
「はいはい。じゃあ、またね」
「うん、バイバイ!!」
杉崎君は笑顔で手を振ると、部屋から出て行った。